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歯科口腔保健の推進に関する法律案

 7月26日に開催された参議院厚生労働委員会で、議員提案の「歯科口腔保健の推進に関する法律案」(議案要旨提出法律案)が、委員会提出の法律案として提出されることが決定され、7月27日開催の参議院本会議で厚生労働委員長提出の同法律案が全会一致で可決され、衆議院に送付されました。
 この法律案は、6月15日の民主党厚生労働部門会議で了承されていましたが、その後自民党との協議で一部修正され、7月20日の同部門会議で改めて了承されていたものです。参議院での全会一致の賛成を受けて今国会中の成立に向け、民主党は各党への働き掛けを強める考えです。
 
 この法律案は全15条からなり、歯科疾患の予防などによる口腔の健康の保持(歯科口腔保健)の推進に関する施策を総合的に進めることを目的としており、基本理念のほか施策として、
・歯科口腔保健に関する知識の普及啓発
・歯科検診受診の勧奨
・障害者らの歯科検診受診の促進
・歯科疾患の予防措置
・口腔の健康に関する調査・研究の推進
等を定め、国や都道府県は、歯科口腔保健の推進に関する施策を策定し実施する責務があると定めています。
 
 この法律案には、第六条に「国民は、歯科口腔保健に関する正しい知識を持ち、生涯にわたって日常生活において自ら歯科疾患の予防に向けた取組を行うとともに、定期的に歯科に係る検診(健康診査及び健康診断を含む。第八条において同じ。)を受け、及び必要に応じて歯科保健指導を受けることにより、歯科口腔保健に努めるものとする。」という“国民の責務”を定める画期的な内容も含まれています。

Image Challenge

the New England Journal of Medicine

今週の「the New England Journal of Medicine」のImage Challengeに、
舌の裏によく見かける“あの”疾患が掲載されています。
ぜひトライしてみてください。

免疫力を低下・突然死を招く感染症

ためしてガッテン(山田歯科医院)

NHKの人気番組「ためしてガッテン」の6月22日放送分は、
免疫力を低下・突然死を招く感染症」と題して、歯周病と全身との関係をわかりやすく解説しています。

番組では、世界で最も患者数が多いとも言われ、日本でも7割の人がかかっている感染症「歯周病」は、全身に影響を及ぼすことが分かってきたことをトピックとして、特に糖尿病とは密接な関係や、歯周病菌が血管内に入ると血栓ができやすくなり、心臓病や脳梗塞のリスクを高めるという研究報告を紹介しています。

結論としての「少なくとも年に一回の歯科医院での定期検診」を心がけてください。

「生涯医療費」は歯の健康がカギ!

生涯医療費(山田歯科医院)

 歯の定期検診を受けきちんとケアをすると、年間の総医療費が低くなる傾向にあることが、トヨタ関連部品健康保険組合(豊田市)と豊田加茂歯科医師会の共同調査でわかりました。
 この調査は、組合員52,596人の医療費と受診歴のデーターを分析したもので、歯科医院で年2回以上定期的な口腔ケアを行っている602人の年間総医療費を、全体の年間総医療費と比較検討したものです。
 この調査によりますと、歯科の定期検診を受けている人は、48歳までは総医療費が定期検診費用などで年2万ほどプラスされて平均より高くなっていますが、49歳を過ぎると総医療費は平均を下回っていることが判明しました。さらに65歳では総医療費平均が35万円であるのに対して、歯の定期検診を受けている人の総医療費の平均は20万円以下となり、年齢が進むほどその差がだんだん広がっていくことがわかりました。
 トヨタ関連部品健康保険組合は「歯が悪いと食事が偏ったり、歯並びが悪くなったりする。それが糖尿病や肩凝り、骨粗しょう症などを招き、体全体の健康に影響を与える」と分析していて、歯が健康であれば医療費も下がり、歯科の費用を含めても「生涯医療費」が低くなると結論づけています。
 とくに歯周病は、糖尿病をはじめとして全身の健康と大きな関係があることが、明らかになっています。歯の寿命をのばすことは、健康で明るく元気に過ごせる健康寿命をのばすことにつながります。
 歯と全身の健康のこの深い関わりに、もっと関心を持っていただくように、私たちももっと啓蒙活動を行ってゆかなければなりません。
 口は食べ物だけでなく健康の窓口であることを意識し、より効果的な定期ケアを歯科医院で実践してください。