ツヤのない歯に存在する、落ちにくい「沈着汚れ」を解明

花王株式会社のヒューマンヘルスケア研究センターと解析科学研究所は、歯の美しさに関わる"歯のツヤ"に着目し、ツヤを低下させる原因の解明と、歯のツヤを引きだすための研究を行ない、その成果を報道発表しました。

発表によりますと、
1.落ちにくい沈着汚れによる凸凹が、歯のツヤを低下させる原因の一つ
2.沈着汚れは、無機物と有機物が混在した複雑な構造であることを解明
3.フィチン酸化合物とピロリン酸化合物を含むハミガキが沈着汚れを落ちやすくし、歯のツヤを引きだす

歯のツヤを解明(山田歯科医院)

花王の研究所は、輝く白い歯を回復する研究成果を次々と発表しています。今回の研究成果を基に、歯の輝きを回復するハミガキ剤が開発されることと考えられます。

Image Challenge

帯状疱疹(山田歯科医院)
前回の粘液のう胞に引き続いて、今週の「the New England Journal of Medicine」のImage Challengeにも、舌の疾患が掲載されています。
ぜひトライしてみてください。

うま味に対する感度が低下すると肥満になりやすい可能性がある

第34回日本高血圧学会総会で、山陰労災病院循環器科などのグループは、うま味に対する感度が低下すると甘味嗜好が強まり肥満になりやすい可能性(CP9-49)があることを発表しました。

同病院の健診受診者48人(男性15人、女性33人、平均年齢37.4歳)を対象に、5段階の濃さ(0.03%、0.1%、0.25%、0.5%、1%)で作成した味の素溶液を、薄いものから順に口腔内に1mL滴下し、0.03%で味を感じた26人を対照群とし、0.1%以上の濃度で味を感じた22人をうま味感度障害群とする「うま味感度検査」を行ったところ、肥満者(BMI:25以上)の割合がうま味感度障害群は36.4%、対照群は11.5%で、うまみ感度障害があると有意に肥満であることがわかりました。(オッズ比:5.617、95%信頼区間:1.104-28.581、P=0.0376) また、うま味感度障害群と対照群の食事内容には有意差はなかったものの、うま味感度障害群では対照群に対し甘味嗜好が有意に高く、うま味感度が鈍いほど甘味嗜好が強いことも明らかになりました。(オッズ比:2.439、95%信頼区間:1.122-5.303、P=0.0245)

 以上から、うま味感度障害があると甘味嗜好が強くなり、肥満を呈する可能性があることが示唆され、その機序として、うま味感度障害があるとうま味による報酬系が低下し、その代わりに甘味による報酬系が強化されるのではないかと考えられるとしています。したがって、うま味に対する感度が障害されている人に、減塩指導の一環として食事中のうま味を増強するように指導すると結果的に肥満を助長する恐れがあり、高血圧診療、特に減塩指導において患者一人ひとりのうま味嗜好・感度を考慮することは、非常に有用であるとしています。

うす味でも十分においしさを感ずることができる感性を保っておくことが、健康の秘訣ということでしょうか。

うがい薬に対するアレルギーで死亡

10月7日付の、Dental Tribuneは、英国の歯科医院で、治療前にうがい薬で洗口した患者が、アナフィラキシーショック死亡した事例があったことを報告しました。

30歳の女性の患者が、前週に抜歯した場所の痛みの処置のために歯科医院を受診し、処置の前に洗口剤でうがいをしたところ、即座に口のなかのかゆみと灼熱感を訴え、診療台から崩れ落ち、その後死亡しました。
検死で、洗口剤によるアナフィラキシーショックによる死亡と判断されました。
この患者は、生前アレルギーに関する既往を訴えたことはありませんでした。
患者が使用した洗口剤には“クロルヘキシジン”という成分が含まれていて、これがアナフィラキシーショックの原因であると考えられています。

わが国では、口腔粘膜に直接クロルヘキシジンを使用することは禁止されていますが、軟膏剤や洗口剤にこの成分が含まれていることもあります。
今後は、この事例によって、洗口剤へのクロルヘキシジンの添加が、見直されるかもしれません。