歯磨きで防ぐインフルエンザ感染

富山大学医学部ウイルス学講座白木公康教授によると、歯磨きの程度によって、インフルエンザウイルスの罹患リスクが変わってしまうとのことです。
感染細胞から放出されるインフルエンザウイルスは未成熟で、上気道の細胞への感染性をそれだけでは持っていません。
感染性を獲得するためには、トリプシン様たんぱく質分解酵素によって、ウイルス粒子の表面に存在するノイラミニダーゼの前駆体たんぱく質が切断される必要があるのです。
上気道に存在するクララ細胞がそのたんぱく質分解酵素を分泌していますが、実は口腔細菌もトリプシン様たんぱく質分解酵素を分泌しているのです。
従って、口腔内の衛生管理を怠ると、口腔内で成熟インフルエンザウイルスが誕生し、インフルエンザに感染し易くなるという訳です。
歯磨き励行。
皆さんもインフルエンザシーズンに備えて、きちんと歯磨きをしましょう。
(日経バイオテク 個の医療メール Vol.499 2013年9月18日)

在宅歯科医療充実へ

8月23日の北日本新聞によりますと、今後10年間の富山県の「県民歯と口の健康プラン」案がほぼ固まりました。

県歯科保健医療対策会議(会長・吉田季彦県歯科医師会長)は22日、富山市の県歯科保健医療総合センターであり、県は要介護高齢者らを対象にした在宅歯科医療の充実や、口腔(こうくう)保健支援センター設置などを盛り込んだ「県民歯と口の健康プラン」案を示した。おおむね了承され、意見公募を踏まえ、10月に策定、公表する。
 昨年度までのプランが終了したことから、策定作業を進めてきた。計画期間は本年度から10年間で、基本方針として、要介護者や障害者・障害児への歯科口腔保健の推進、災害発生時の歯科保健医療対策を新たに盛り込んだ。
 在宅歯科医療では、在宅医療に関わる医師やケアマネジャー、訪問介護・看護職員、歯科医師、歯科衛生士らの地域での連携を促進するほか、ポータブルエックス線装置を医療圏ごとに整備し、在宅歯科医療を担う人材の育成にも取り組む。地域での連携について県は今秋、モデル事業を行う方針。
 口腔保健支援センターは2011年施行の歯科口腔保健推進法に基づき設置。県厚生部内に設け、県歯科医師会などと連携しながら、在宅歯科医療や障害者の歯科口腔保健事業などを推進していく予定だ。